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失われた30年 ー人生を自分の手に取り戻せー [独り言]

日本に帰ってきて約1ヶ月。
未だ無職で、いい歳して親の脛をかじり、時間が有り余る生活を送る中で、色々と思うところがある。


とにもかくにも、この国のこの窒息感はなんだ。
もちろん自分の人生が軌道に乗っていないことが主な原因ではあるのだろうが、それを抜きにしても、この国はすごく窒息している。苦しんでいる。もがいている。そう感じる。



次々と襲来する台風。
地震、豪雨。
連日報道される暗いニュース。
利権を貪る権力者。
そして無関心で、他力本願な人たち。


例えば、

日本に帰ってきて2日目か3日目の朝のニュースで見た、日本にサマータイム導入のニュース。
ヨーロッパで1時間のサマータイムは経験したが、日本では2時間ズラすという。
日本という、時間には特に厳しい国で行った場合、一体どうなってしまうのか。

そもそもなぜ今になってまたサマータイムなのか。
それはオリンピックのマラソン競技の為だという。

オリンピックは4年に1度だ。しかも今後、2020東京オリンピック以降、日本で夏期オリンピックが行われるのは何十年後だ?
そのたった1日2日のたった一種目の競技の為だけに社会全体のシステムを変えるのか。馬鹿げている。

オリンピック競技の為という事以外にも、デメリットをカバーして余りある、俺の想像に及ばない素晴らしいメリットがあるのかと思いきや、少なくとも「羽鳥◯一のモーニングショー」ではメリットなどは一切なく、健康面でもシステム面でも経済面でも、あらゆる面でデメリットしかない、そうだ。

そもそも、長年サマータイムを実施しているヨーロッパの国々ですら、廃止しようという動きがあるそうではないか。

一番簡単な例を挙げるとすれば、実際問題、日本の場合は特に、2時間時間が早まったとしても、2時間いつもより早く帰れるかって言ったら、そんなこと有り得ないでしょ?
現時点ですら定時で「帰路につくことができる人」の存在なんて都市伝説レベルだろう。何より働く本人たちのマインドが変わらない限りは、実質2時間労働時間が増える、そうせざるを得なくなるだろうと考えるの自然。ブラックがよりブラックになるだけだ。最初は大丈夫でも、慣れてきたら絶対そうなる。誰でもわかる事。

しかしながらその時点で、その番組独自の街頭調査アンケートでは過半数以上の人間が賛成。きっとその時点では、なんかヨーロッパみたいでかっこいいじゃん、みたいに深く考えていなかったのだろう。
そのおかしさと社会全体に及ぼす影響に気が付いたのか、今では90%以上が反対に転じてはいるみたいだけど。




一番問題なのは、こんな馬鹿げた提案をした人間が、日本の元総理で、未だに政界に幅を効かせているという事だ。信じられない。
きっとサマータイムの恩恵を受ける一部の人間、組織と何らかの取引をしてのことじゃないかと想像してしまう。


他にも、


今日本でなんだか流行っている「ドラマ」ハゲタカ

日本で久しぶりに目にした日本のドラマがこれだった。
英語の勉強のために欧米のドラマや映画を貪るようにして見ていて、そちらに慣れていた僕としては、「なんだこのわざとらしい、くどい演技は。」って思った。

それで正直食わず嫌いなんだけど、気持ち悪くて、見なかった。

でもその次の日、またまた「羽鳥◯一のモーニングショー」で今度はその「ハゲタカ」というドラマの原作小説の作者の方のインタビューをやっていた。

面白かった。

第1巻発売当初は「失われた10年」と表現していたものが、今では「失われた30年」になりつつあり、下手をすればこのまま「失われた40年」になってしまうと言う。

つまりバブル崩壊以降、平成という年号の間中ずっと日本は低迷を続けてきたことになる。

それがなぜなのかというと、彼曰く

「倒すべき時に、倒すべきものを倒さなかった」からなのだと。

話を聞いていると、一理あるかもしれないと思った。
企業も、経済も、生きていると。

こう例えるのは不謹慎かもしれないが、

日本には、すでに寿命が尽きているのに、無理やり延命措置を施された植物状態のような企業が沢山あるという事らしい。


例えば、仮にいつかgoogleやAppleが業績不振で倒産の危機に陥ったとしても、このクラスの企業ですら、きっとアメリカなら救わない。しかし日本だったらきっと国が手を差し伸べて何とかしてしまうだろう。大量の血税を使って。

それがダメだ、と言っているのだ。


生き物は生まれ、やがて死ぬ。
それは今の所どうやっても変えられない、自然の摂理。

強ければ生き、弱ければ死ぬ。
これもまた自然の摂理。


感情論的には、死んでしまうのは悲しいから、なるべく長生きさせてあげたいという気持ちはわかるが、それでは循環が滞ってしまう。
そもそも今話題にしているのは人間の生死の話ではない。
社会システムや組織、経済や企業の話だ。


古きもの、終わったものは、舞台から去り、死に、それを肥やしにし、また新しいものが芽生える。
これがあるべき姿。

それを無理やり歪めてしまっているからこそ、今この現状があるのだと。

動脈硬化を引き起こしていて、血液が健全に循環しない。となればあとは死ぬだけだ。

これでは国全体で国民ごと心中しているのと同じ。


その植物状態の企業や組織の命を保つために使われているお金は我々の血税だ。
そしてその植物状態を維持することで得するのは、既得権益を得ている一部の権力者、政治家、富裕層。

一度権力を手にすれば、その権力を使わずにはいられない。
それは理解できる。

なるべく長くこの状態を保ちたい。誰にも譲りたくない。
それも理解できる。

自らの足で立って、健全に我々の前に立ちはだかっているならしょうがない。
それは新しい世代の我々が超えなければならぬ壁だ。しっかり力をつけて立ち向かえばいいだけの話。

そうであれば問題はない。


しかし、この日本という国で、我々の前に立ちはだかっているのは、すでに死んでいるはずの亡霊なのだ。ゾンビというか、なんというか、腐った奴らだ。

我々から力を奪い取り、新しい芽を叩き潰し、間違った教育を施すことによって、歯向かうという考えすら起こさせない。

自分たちの地位を守るために。



だから、彼らを倒せる時に倒しておかず、こうして腐って異臭を放つまで放置してきたことが問題だ。
そりゃこの国は成長するわけがない。

「会社が腐らなければハゲタカは飛んでこない。」



成長とは新陳代謝のことだろう?
古いものが排泄され、新しものが常に生み出され続けなければ、老化し朽ちていくだけだ。

つーか日本は便秘なんだよ。積極的に便秘になった。
バカじゃない?

一回スッキリしないとね。


国レベルでないにしろ、最近いろいろ腐った組織から膿が出てきてるじゃない、目に見える形で。

特にアマチュアスポーツの世界では顕著だよね。
相撲だとかボクシングだとか、最近だと体操でもね。

しかしあんなものは氷山の一角だと思う。
教育の分野でも、研究の分野でも、地域の組合や振興会とか、一家庭においてだってそう。


インターネットの発達は、もちろんデメリットも多いけど、良い面ももちろん沢山ある。

例えば、腐った権力者が必死になって隠蔽していたものを一気に引っぺがしてくれる。
例えば、国外からもたくさんの情報が入ってくるので、権力者ゾンビたちが国民を扱いやすく洗脳するために作った(のかもしれない)、日本の間違った教育から目を覚ましてくれもする。

そういうネット時代に育った子供たちは、日本を変え得る力を持っているかもしれない。


ゆとり世代だとか、何だかんだ若者を批判する人は多いけど、てかそもそもそういう子供達に育ってしまうような環境を作ったのは、他でもない、批判してるあんたたちだからな。間接的にしろ、直接的にしろ、自分たちが作り出したのに、他人事みたいに批判するとかどうかしてるんじゃないか、と思う。

ゆとり世代?さとり世代?チャンス世代?大いに結構じゃないか。

最近の若い奴は空気が読めない?
いや、読む必要なんかそもそもないでしょ?

「人を思いやる」だとか、「マナーを守る」だとか、そういう側面では空気を読んだ方がいいこともあるだろうが、少なくとも「長いものに巻かれろよ」とか、「しのごの言わず目上の人間のいうことを聞いていればいいんだよ!」とかいうニュアンスの空気は読む必要は全くない。

それこそがゾンビの傀儡になる原因だ。



そういう意味で空気を読まない、勇気ある若者が、選手生命をかけて、公衆の面前で告発したからこそ発覚したあの問題は、良い傾向。

とても立派だと思う。
誰にでもできることじゃない。日本では特に。

女子高生がこずかい欲しさに面白がって痴漢冤罪をでっち上げるのとは、わけが違う。
彼女の言い分が100%真実かどうかなど、もはや関係がない。

ああいうことが起こってしまうこと自体が問題。
そしてどんどんこういうことが起こるべきだと思うし、起こるべくして起こった問題だとも思う。

あの夫妻がここで言うところの「権力者ゾンビ」かどうかは今のところわからないけど、そう思われても仕方がない事情がそこにあるのは確かだ。



腐った権力者ゾンビはバッタバッタ倒していかないといけない。

富田林の一件だってそうじゃん。
さまざまな不手際、というか手抜きが重なって起きた事件だけど、誰かが気がついて、それっておかしくないですか?とか、これ危なくないですか?とか、これってまずくないですか?とか問題提起して、どれか一つでも改善されていれば起きなかったはず。

誰も気がついてなかったってことは流石にないはず。
言えなかったのか、前からそうだしって思考停止して深く考えなかったのか、本当のところはよく分からないけど。


国に任せるな。
会社に任せるな。
組織に任せるな。
他人に任せるな。

それはお前の人生だろう?
戦え若者よ。

自分の人生を、自分の手に取り戻すために。

俺も戦う。

俺の人生を、俺の手に取り戻すために。


中島みゆきさんが「宙船」の中でTOKIOに歌わせていますが、「お前のオールを任せるな」ということです。


いち早く、他人に敷かれたそのレールから降りるんだ。

自分の心の声を聞け!!




わかる、わかりますよ。
最初はさ、全ては善意から始まったことだ。
Unicorn的に言えばね。

我が子に苦労して欲しくない。
楽してほしい。
失敗して欲しくない。
こうすれば上手くいく。
幸せになってほしい。

それは切なる祈りだった。アドバイスやサポート程度のものだった。

しかしそのささやかな祈りに過ぎなかったものが、いつしか我々を縛る呪いとなっているのかもしれない。

幸せになるための、単なる手段だったものが、目的にすり替わって、己が幸せを壊す。
大切なものを守るための、単なる手段だっとものが、目的にすり替わって、大切な人を傷つける。

そんな風に腐ってしまう前に、新しきものがどんどん立ち上がって代謝して行くべきだ。
そのためには他力本願ではいけない。
誰かがやってくれる、会社がやってくれる、国が何とかすべき、では論外。


ウルトラマンとかさ。
他力本願の象徴。他の星から助けなんてこないよ。


ゴジラもある意味そう。
誰もこの現実は壊しちゃくれない。



植えつけられた歯車根性、サラリーマン根性に異を唱えたっていいんだよ。
全てを否定するつもりはないけど、少なくとも居酒屋でクダ巻いて愚痴ばっかり言ってる人生ってどうなのよ?そのために生きてるの?嫌なら辞めれば?その価値あるの?頑張ってる自分に酔ってるだけじゃない?そういう大人になりたかったのか?

辞めないなら、じゃあ踏ん張って戦え。
人生の大半をその職場で過ごすんだから、自分たちにより良い環境を自分で作っていけよ。

って無職の俺には言われたくないか ‘`,、(๑´∀`๑) ‘`,、’`,、

ちゃんと来週から働くから、ご勘弁。

つか無職だからこそ言えるのかも?
案外何とかなるもんだし。
何とかしなきゃいけないから、嫌でも知恵出して考えて、頑張るしかない。

そういう危機感みたいなのも足りないと思うし。

愚痴ばっか出してないで、勇気出して知恵出してみろよ!!
ビビってんじゃねーよ!!


何はともあれ、今日本は大きな転換期の中にいるんじゃないか。
平成も終わるし。

いつの時代も多少はあるのかもしれにけど、古い考えと新しい考えが衝突しあって、各所でエラーが起きている。


これはまぎれもない事実だとは思う。
以上は一個人的な感想ではありますが、いかがでしょうか?






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