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干し餅。 [おいどん in London]

「干し餅は、干されているようで干されていない」


これは松岡修造日めくりカレンダーの17日のページに書かれていた言葉だ。

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まさに今の自分に向けられたような言葉だ。
今お世話になっているお家のリビングに置かれていたものだが、思わず少し感動してしまった。

勝手ながら、全ページ、31日分、写真を撮って保存させてもらいました。



意外とこういう何気ないところや思いがけないところに、背中を押してくれたり、勇気をくれたり、ヒントを与えてくれるようなものが転がっているもんだ。




今、私は干されている。
しかし、干されているようで、実は干されてなどはいないのだ!!



当初の予定とは大きく違ってしまった今現在ではあるが、






スネェェエーーク!!まだだ、まだ終わってない!!

メタルギアの敵役並みのしつこさで頑張ろうと思います。







とりあえず、現時点で言えることは一つだけ。

例えレイシストだと言われようがなんだろうが、中国人とは2度と仕事はしたくない。
香港人は全然問題ない、台湾人ももちろん、しかし中国人は遠慮したい。

100歩譲って、同僚として働くのは良いけど、上司にだけは持ちたくない。
もし選べるのであれば、だけど。

願わくば。

理由が聞きたい人は個人的に聞いてくだされ。



そういえば、この2年間のイギリス生活の中で、「自分はレイシストなのかもしれない。」という疑念を持った。

何故かというと、それは何度か「レイシスト的だ」と指摘を受けることがあったからだ。


そうはっきり言われるのは初めての体験だった。
そもそもレイシストとはなんだ?

レイシスト(Racist)

Race(Human Race)から派生した言葉で、つまりは人種差別主義者のことだ。
人種差別とは、人間を人種や民族、国籍、地域において、その特定の人々に対して嫌がらせ、いじめなどの行為や差別をすることである。


この定義でいえば、嫌がらせやイジメなどしたつもりはないので、そうじゃない、と言いたいところだが、その人がそう感じたのなら、そうなのかもしれない。



自分が自分の信じる道を貫き通した結果、レイシストだと言われるのなら、それは仕方がない。
だって、それが自分のパーソナリティな訳だし、そのつもりはないといくら弁解したところで意味はない。

が、何故そう言われてしまったのか、というところには興味があるので、少し考えてみた。


仮説1:日本人だから。
日本人はレイシストである、という実はそういうイメージがあるらしい。
だからその先入観によって、逆に差別を受けているパターン。

そのうえ僕も、日本に住んでいるうちは非日本人と接触する機会が極端に少なく、考え方や文化の大きく違う人々の扱いに慣れていないので、その辺りがマイナスに働いた結果かもしれない。


仮説2:ジャパニーズ〜のせい。
現地の企業や組織に勤めれば良かったものを、中途半端に日本要素の入ったところで働いていたことも原因のひとつかもしれない。

なまじ見かけ上は日本を気取っているものだから、日本の感覚が抜け切らず、とはいえ全く日本とは似ても似つかない実情とのギャップや違和感を、無意識にエラーとして認識し、それを正そうとしてしまった結果、彼らのやり方や価値観を無視してしまう結果になった、のかもしれない。



仮説3:生粋の人種差別主義者だった。
紛れもない人種差別を、それとは気が付かずに行ってしまっていたパターン。
もしくはゆくゆくはそうなってしまうであろう、潜在的な差別思想の持ち主だった。

だったら、言われてもしょうがないよね。







こんなもんかな?
どれもあり得るし、全部そうなのかもしれないし。

だんだん途中で考えるのめんどくさくなってきた。




言い訳をさせていただけるのであれば、言いたいのだけど、、、、

つーか仕方なくね?



日本とイギリス、距離的にも文化的にもどれだけ離れていると思っているんだよ?

アジアとヨーロッパでかなり違いますよね文化的に。
イギリスにはいろんな国の人、宗教の人、入り乱れて住んでいますけれど、日本はほぼ単一民族国家。
日本人しかいないから、レイシストだのなんだのというのには正直疎い。
そんな日本につい最近まで住んでた俺にどうしろと?

それにイギリスにはいろんな人種、ナショナリティの人がいるとは言っても、彼らの殆どはイギリスで生まれ育ってるわけだからもうそれはイギリス人ですよね。肌の色とか国籍とか宗教とか関係ない。この国の教育を受けて、メディアの影響を受けて育ったなら、彼らの内側はイギリス人で、彼らの中で共通の価値観や認識が出来上がっている。


かたや地球のほぼ反対側から来た私が、日本とイギリスとの違いを浮き彫りにしただけでレイシスト呼ばわりをされてしまうとは全くフェアじゃないし、むしろその言葉そっくりそのまま返しますねって感じ。俺はイギリス人じゃないし、イギリスの常識など知らない。そんな人間を排斥しよう、弾圧しようと言う動きはまさにレイシストのそれではないですか?








僕がレイシストだという疑いをかけられた場は主に職場、いわゆるジャパニーズ◯◯◯で働いている時だ。

ジャパニーズ〜と付くからには、日本をテーマにしたお店だ。
そういった特殊な専門店において、エキスパートの存在は必要不可欠。

この場合日本人がそうなる可能性が高い。
なぜなら、特殊な訓練をしなくてもある程度必要な知識や技術を身につけている場合が多いし、元々持ってるセンスや感覚のお陰でそれらを身につけやすいからだ。

日本に住んだこともない、日本のことを全く知らない非日本人に、日本人と同等のスキルや知識を身につけさせようと思ったら相当な時間と労力、そしてお金がかかる。
最初から、日本人を雇った方が簡単で都合がいい。

しかし、どんどん人が辞めていくし、日本人に対する待遇がいいとは言えなかったので抗議した。
日本人があらかじめ持つ感覚や技術をちゃんと能力として評価してほしいと。
日本人を雇いたいなら、もっと日本人を優遇し、投資すべきだと。


そしたら、非日本人の同僚から「レイシストめ」と批判を受けた。
日本人というだけで優遇を受けるのはフェアじゃない、おかしい。差別だ!

まぁまぁまぁ、聞こえは確かにレイシストくさい。
それは認める。

しかしながら考えても見ろ。
日本をテーマにしたお店で、日本語しか書かれていないような商品を扱っているんだ。
最低でも日本語が読めないといけないでしょ?
商品の用途や用法や用量などパッケージに書かれていることから、そもそもそれは何で、何で作られていて、どのように作られているのかと言うことも説明できなければならない。
お客様対応する上で取扱商品とは関係のない、日本に関する質問だってされる場合がある。今度日本に行くんだけど、どこが穴場?とか。日本に興味があるからこのお店に来ているんだしね。わかりません、じゃガッカリでしょ。地理はそんなに得意じゃないけど、全県の場所、県庁所在地、各県の特産品くらいはうる覚えだけどわかるよ。それだけで大きなアドバンテージだよ。2年住んでてもイギリスの地理なんてさっぱりだけどね。ロンドンですらわからんわ。

お客様の中には単に身につけた日本語を披露したいってだけとか、日本人と友達になりたいって人もいる。

そんな商品管理やお客様対応を日本人だけに押し付けておいて、それができない人達と同じ給料ってのはどう考えてもおかしいでしょって話。

お味噌一つとってみても、いろんな種類があって色々な用途がある。
それをゼロから学ぶのは大変なことだ。
日本人なら、詳しくなくてもなんとなく感覚でカバーできる部分もあるし、例えば半年かからずにマスターできるものが、非日本人なら1年以上かかるかもしれない。その半年分の差は何で埋める?
そっちの方がアンフェアだと俺は思うんだよな。

もちろん日本人なら無条件で、って言うわけじゃない。
日本人でも日本のこと全然わかりませんって人ももちろんいるし、
日本人じゃなくても日本人以上に日本のことを知っている人たちは沢山いる。
そう言う人たちにはもちろん投資をすべきだ。
日本人以上にお金を払ったっていい。

そのお店のコンセプト、方針に合致しているからだ。
国籍や人種の問題じゃない。

能力や知識の問題だ。
それを(日本的に言えば)公平に評価してくれるシステムを作って欲しかった。
「働く」と行為に対する考え方とかも大きく違うし、その辺りも気になるけど、でも最低でもそのシステムは欲しかった。まずは生活に直結するお金、お給料の部分が切実。

あと挙げるとすれば信用?



ワインのことが知りたければソムリエに聞くでしょ。
ソムリエの中にもピンからキリまでいるのかもしれないが、彼らに頼めばまず間違いはない。
これが信用。

日本のことは日本人に聞け。
これだって別に差別してるわけじゃなく、信憑性の問題。

日本をテーマにしたお店に、日本人がいるのといないのとでは説得力が違う。
イギリスと日本、ヨーロッパとアジア、その違いを売りにしてるのだから。

イタリアンレストランに行って、見たこともない料理が出てきてさ、非イタリア人の店主が「これは紛れもなくイタリア料理だ」と主張しても、なかなか信じられないだろう。そう言う時は知り合いのイタリア人、またはイタリアに詳しい人に聞こうってならない?




ここまで説明しても、それでもレイシストだと言うレッテルを貼りたいのならお好きにどうぞって感じ。

悔しかったら、日本人以上に日本のこと勉強しなさいな。


ここまで説明しないと伝わらないのがこちらの文化。これでもまだ不十分かも。
「1を聞いて10を知る」がある意味美徳な我々とは違い、10のことを伝えるには10、下手をすれば14、15必要かもしれない。

なるべく短く簡潔にするのが美徳の我々。
同じ一つのことを表現するのに、5個も6個も、なるべく多くの違う表現ができるのが素晴らしいらしい彼ら。
これだけでも随分と違う。

またそう言うこというと批判を受けそうだけど。




なんにしても、レイシストだとかフェミニストだとか、そう言う言葉を他人に浴びせる人たちって結局、自分達が不利にならないように、自分の都合が悪くならないように、相手の足を引っ張りたいだけなんだろうなと思う。
もしくは自分の価値観こそが正しいと相手を屈服させたいだけか。
良いんだけどね別に。


きっと世界の広さを知らないのだろう。
自分の考えと全く正反対の価値観を持っている人達が、世の中には存在している。
その人たちを全員1人残らず叩きのめすつもりなのだろうか。

違って当たり前だと思うが。


まずレイシスト云々言う前に、自分の生まれ育った国を出ろ。
話はそれから。


レイシスト上等だ、こら。

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