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テヤンとユリカ。 [沖縄の大っきな輪。]

たま....テヤンとユリカは遠距離恋愛中だ。

昨年の夏、彼らは沖縄で出会った。
テヤンの働く職場に、ユリカが新潟からインターンでやってきた。
すぐに意気投合し、やがて二人は恋人同士に。

周りに隠れて付き合うのは予想以上に大変ではあったが、しかしそれはすごく刺激的で二人の恋を燃え上がらせるには十分だった。
仲良くコンビニに買い物に行った際、会社の同僚と鉢合わせした時は物凄く焦ったが、それだっていい思い出だ。

しかし束の間の幸せも虚しく、インターンの終了とともに離れ離れに。


それからは毎日電話とLINEのやりとり。
一夏の恋はまだ冷めることなく、微熱を帯びたまま、葉が赤く色付く季節になった。

不安。
すれ違い。
嫉妬。
精神的、そして物理的な欲求不満。

元カノの誘惑。→season1
ユリカの許婚との果たし合い。→season2
身分の違い、両親の反対、駆け落ち未遂。→season3

様々な障害を乗り越え、気付けば吐く息が白くなっていた。
乾燥する時期だが、しかし心は潤っている。
今、テヤンの人生は白銀の世界に描いたシュプールのように滑らかだ。


お互いの体温を確かめ合ったあの東京の夜から心に決めていることがテヤンにはあった。
その想いは、新芽が芽吹き桜咲き乱れる季節を迎えたら披露しよう。
それまではまだ雪の布団の遥か下で雪解けを待ちながら出番を待つふきのとうにでも預けておくことにする。

大丈夫。上手くいく。
だって玉....テヤンの前髪は今日もかわらず上を向いているのだから。


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