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Can you hear me? [感想・レビュー]

Ground control to major Tom.
Ground control to major Tom.
Take your protein pills and put your helmet on.

(Ten) Ground control (Nine) to major Tom(Eight).
(Seven, six) Commencing countdown (Five), engines on (Four).
(Three, two) Check ignition (One) and may gods (Blastoff) love be with you.

This is ground control to major Tom, you’ve really made the grade.
And the papers want to know whose shirts you wear.
Now it’s time to leave the capsule if you dare.

This is major Tom to ground control, I’m stepping through the door.
And I’m floating in a most peculiar way.
And the stars look very different today.


For here am I sitting in a tin can far above the world.
Planet Earth is blue and there’s nothing I can do.

Though I’m past one hundred thousand miles, I’m feeling very still.
And I think my spaceship knows which way to go.
Tell my wife I love her very much, she knows




Ground control to major Tom, your circuits dead, there’s something wrong.
Can you hear me, major Tom?
Can you hear me, major Tom?
Can you hear me, major Tom?
Can you…


Here am I sitting in my tin can far above the Moon.
Planet Earth is blue and there’s nothing I can do.



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
上記はデイビッド・ボウイの曲「Space Oddity」の歌詞。
Wikipediaによると彼はビートルズ、ローリング・ストーンズ、クイーンらと並んで、20世紀のイギリスを代表するロック・スターであるそうです。

僕はお恥ずかしながら知りませんでした。彼のことも、曲のことも。

なぜ知ったかというと、先日見た映画「LIFE!」(原題: The Secret Life of Walter Mitty )の中で鍵となる歌として出て来たからだ。


この歌の歌詞は簡単に言うと、トム少佐が宇宙に飛び出したはいいが、テクノロジーの力も虚しく、果て無き宇宙に漂流してしまうという悲しい歌だ。
宇宙という空間にたいして、人間はまだまだ無知で無力だと言うことだ。

なんて馬鹿で無謀な男だ。
あるいけ好かないヒゲ男が言う。

一方で、

未知の世界へのチャレンジ!勇気ある男よ!
あるシングルマザーの美女が言う。




解釈次第ではどうとでも取れますが、僕は後者です。
トム少佐のような人間がいなければ、宇宙に対する理解を深めることはできない。

今当たり前の知識として僕たちが知っていることのほとんどは、誰かが無茶や無謀をやったからこそ証明されて来たのだ。



曲自体も、単調で極端な抑揚もなく、聞く人によってはつまらなく聞こえる歌かもしれないけれど、僕の心には響いた。

映画でも非常に重要な場面でヒロインが(妄想のだけど)歌う。





それまで妄想空想でしかなかった事が、この歌をきっかけに現実のものになって行くところが鮮やかだった。


主人公はベン・ステイラー(ナイト・ミュージアムとかメリーに首ったけの人)演じるウォルター・ミティ。

この人が超妄想癖のある冴えない中年。白昼夢を見ている間に電車を乗り過ごしてしまうくらい重症(笑


でも僕も良くあり得ない展開をよく妄想するからより共感できた(^^)

コンビニからの帰り道、いきなり謎の敵に囲まれて襲われる。
しかしその時謎の力に目覚め、伝説の剣が空から降って来て、その剣で敵をバッサバッサと切り倒し…とか。

実は君はある国の王の息子だ!とか言われて、先王がお亡くなりになったから後を継げとか言われて急に金持ちセレブになったり…とか。

腕にいつの間にか浮かび上がって来たタトゥーに女性を魅了する力があって、その力で毎晩取っ替え引っ替え…とか。



とにもかくにも、主人公がする妄想を全力で、しかも綺麗に映像化しているところがなんと言うか素晴らしい!!
(上記は僕の妄想だけど笑)






ところがあることをきっかけに、妄想空想白昼夢の中でしか自分を表現できなかった主人公が、上記の歌を妄想の中のヒロインが歌う場面でその殻をぶち破る。

宇宙に飛び出すトム少佐のごとく、妄想の世界をぶち破って現実の世界で大冒険に出る。





To see the world,
世界を見よう

Things dangerous to come to,
危険でも立ち向かおう

To see behind walls,
壁の裏側を覗こう

To draw closer,
もっと近づこう

To find each other and to feel.
もっとお互いを知ろう、そして感じよう

That is the purpose of life.
それが人生の目的だから





主人公は実際に刊行されていたアメリカの写真誌「LIFE」の写真管理部で働いていると言う設定。
上記がLIFE誌の実際のスローガン、らしい。

そしてこの映画のテーマ。


毎日同じことの繰り返しで、なんだか人生に息苦しさを感じているあなたにはお勧めできる良い映画。





とはいえまぁ、いきなりすごい力が手に入る事なんて宝くじが当たる確率よりもずっと低いわけで、もちろん地道な努力は必ず必要なのではあります。


が!

たまには心の赴くままに羽目外してもいいんじゃない?
そしたらまた違う景色が見えてくるよ!って言う映画。





あとはトム少佐を見習って、好奇心と勇気だけをもって未知の世界に飛び込むのもありなんじゃないでしょうか?

遅いことなんてありません。
やろうと思った「今」が最速で絶好のタイミングなんです。
思い立ったが吉日ってもんです。




結果として、「為す術なく宇宙に漂流する」ことになると言うこともあるかもしれませんが、犠牲なくして進歩はありません。
あなたの失敗は、成功の糧になる。





それにしても今の世の中、チャレンジしなくても結果がもう明らかになっていることが多すぎる。
まだまだ謎は多いけれど、日常生活に必要なことで答えがわかっていないものがない。
要領のいいやり方だけが蔓延して、努力を必要としない。

なんて言うか、解答例を見ながら日々問題集を解いているような張り合いのない毎日。

解答欄に答えだけ書いて、途中の計算式はすっぽり抜け落ちているみたいな。

それじゃ意味ないでしょ?ちゃんと計算式も書かなくちゃ、って言っても、えーめんどくさいなぁ答え合ってるんだから別にいいんじゃん?って言われているような…。



解答例には5って書いてあるけど、それ本当に5なの?自分で計算して見たら実は6かもしれないじゃん?


なんつーかうまく言えないけど、おれはやっぱり自分で確かめて見ないと気が済まないんだよな。
解り切ったことでもさ。

例えば、地球が本当に青く見えるのか、とかさ。


This is ground control to major Tom.
Can you hear me?

Is the earth really blue?
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